ネタのでかい寿司屋
2014-07-23 07:59:52
カテゴリー：ビジネス論
僕の隣町に
有名な寿司屋が
あります。
知る人ぞ知る店で、
握り寿司のネタが
『超でかい』事が
売りの店です。
店はきたないですが、
ネタは本当に新鮮で
とろけそうな食感です。
カニでダシを取った
味噌汁も最高でした。
漁師の家の一角を
店舗にしている感じなので
薄暗く決して
広くありません。
だからいつも行列が
できてましたね。
ネタがでかいだけで
ここまで繁盛するのかと
思っていました。
僕もその寿司屋が好きで、
妻と結婚する前は
よく２人で行ってました。
そして数年前
創業者から
【代】が変わりました。
息子が継いだんでしょうか。
久しぶりに行ったんですが、
全く駄目になっていました。
店舗をきれいに建て直して
ファミリーレストランの様に
広くなっていました。
寿司を盛る皿も
【今時】な感じ。
ネタは相変わらずでかくて
新鮮なのですが、
お客は『まばら』です。
昼時なのに
この客の量では
繁盛しているとは
とても思えませんでした。
ネタのでかさも
金額も当時と変わらず、
新鮮で美味いのに
この差は何かと
思いました。
ファミレスの
佇まい（たたずまい）で、
新鮮なでかいネタの
寿司が出てきて
確かに美味いかも
しれませんが、
何か違う気がします・・・。
ネタがでかいでかいと
さっきから言っていますが、
本当にでかいんですよ！
マグロなんか
iPhoneの1.5倍くらい
あります。
それを見たら珍しさで
話題になると思います。
「これでこの値段か！」
と思うほど
お得感もあります。
その強烈な
インパクトだけでは
ダメだという事。
結局ネタがでかいだけで
繁盛していたのでは
なかったのです。
漁師の家を
改造したような、
ぼろい店舗が
良かったのかも
しれません。
漁師の賄い飯（まかないめし）
のようなざくっと大胆な寿司。
それが良かったのでしょう。
まばゆい照明の下で
ファミレスでそれを食っても
何かちゃう・・・。
『何故自分の店を
選んでもらっているのか？』
２代目はここを理解して
いなかったのでしょう。
ネタをでかくするだけなら
良く考えたら
誰でもできますね・・・。
ネタさえでかければ
客は来ると
思ったのでしょうか。
店舗を広くして
ファミレスの様に
沢山のお客に
来てもらったら、
繁盛すると
思ったのでしょうか。
この様に
ビジネスをする場合、
自分の魅力を
理解しておく事は
本当に大事なのです。
それは我々の様な
ネットビジネスマンも同じです。
【物販】ではなく
【情報】を扱う場合は
特に大事です。
なぜかというと
物販は【物】の価値を
売買しますが、
【情報】は自分の魅力で
買ってもらうからです。
「何であなたから
買うのですか？」
「あなたから買う
メリットは何ですか？」
まさにこれです。
ネタがでかいだけでは
ないのです。
それを理解したうえで
意識してそこを伸ばす事が
ビジネスを育てる事になります。
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